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2012/4/19
「関節リウマチ患者は胃腸障害を合併するケースが多い」
関節リウマチ(RA)患者では、潰瘍や出血などの胃腸(消化管)障害、ならびに胃腸障害に関連する死亡リスクが高いことが、新しい研究で示された。米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)リウマチ学部長のEric Matteson氏らによれば、この知見は、関節リウマチ患者における胃腸合併症の新しい予防法および治療法を考案する必要性を強調するもの。
今回の研究で、同氏らは、関節リウマチ患者813例および同疾患のない同数の患者から1980〜2008年に収集したデータを検討。その結果、この期間に、関節リウマチ患者における上部消化管障害の発生率は低下したが、それでも同疾患のない人に比べれば高く、2.9/100人-年対1.7/100人-年。関節リウマチ患者のほうが下部消化管障害の発生率も高く、それぞれ2.1/100人-年、1.4/100人-年。また、関節リウマチ患者では229例が死亡し、出血や穿孔、閉塞などの消化管障害が患者の死亡と有意に関連。
同氏は「今回の知見は、医師と患者が、腹部痛を引き起こすことなく発生することがあるこれらの合併症に警戒しなければならないことを強調している。禁煙およびコルチコステロイドの使用を控えることはおそらく、関節リウマチ患者における胃腸合併症リスクを低減する重要な方法である」と述る。
研究結果は、医学誌「Journal of Rheumatology(リウマチ学)」オンライン版に4月1日掲載。