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関節痛とビタミンKの関係

代表的な関節痛の原因と言えば変形性膝関節症です。主に以下のような症状が特徴的ですね。

・長時間歩くと膝が痛む
・階段の上り下りが辛い
・椅子に座る時、立つ時が痛い
・膝が伸びない、曲がらない
・痛くて正座ができない

膝は常に体重の負荷がかかっているので負担が蓄積されやすいことに加え、歩けば体重の数倍の重さが加わります。加齢と共にこうして溜まりに溜まった膝への負担が変形性膝関節症として現れるのですね。

さてこの変形性膝関節症と、ビタミンの1つであるビタミンKについて興味深い関係が明らかになりました。

ビタミンKは主に植物に含まれる脂溶性のビタミンで、血液の凝固や骨の代謝に関与し、骨折を予防し、骨質を改善する働きがありますが、では変形性膝関節症とどういう関係があるのでしょうか?

米ボストン大学医学部のMisra氏らが実施した実験では、平均62歳の男女1,180人に対し、まず最初に血液中のビタミンKの濃度を測定しました。

そして30ヵ月後に同じ人たちに対し膝のレントゲン検査を行い、変形性膝関節症が発生する割合とビタミンKの濃度との関係を調べたのですね。

その結果、ビタミンKが少なめだったグループはそうでないグループと比較すると、変形性膝関節症と診断される割合が1.56倍だったということです。驚きの結果と言えそうですね。

また、変形性膝関節症の症状の1つである軟骨病変が発症する可能性は2.39倍だったということです。

変形性膝関節症とビタミンKの関係について聞いたことはほとんどありませんでしたし、ビタミンKが少ないから変形性膝関節症となるのか、変形性膝関節症だとビタミンKが少ないのかは分かりませんが、上記の通りビタミンKのもともとの機能に骨の代謝を促す役割があることを考えると、前者の「ビタミンKが少ないから変形性膝関節症となる」可能性が高そうですね。

変形性膝関節症を予防していきたい方はグルコサミンやヒアルロン酸といった関節系の成分だけでなくビタミンKも摂っておいたほうが良さそうです。

なお、ビタミンKだけでなく、他のビタミンやミネラルも摂りたい方にはマルチビタミン・マルチミネラルのサプリメントが便利ですね。ご興味がある方はこちらのサイトも参考になさってください。

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