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大腿四頭筋炎、膝蓋靭帯炎、オスグッド病

関節痛と言うと、最もポピュラーなものは「ひざ関節痛」ではないでしょうか?このコラムではさまざまなひざ関節痛の原因についてご案内します。

「大腿四頭筋炎」「膝蓋靭帯炎」「オスグッド病」の3つはいずれも、激しいスポーツや労働などによって、ひざや太ももを痛めたために起こる疾患です。かかる疾患は、年齢によって違います。若いうちに発症する順番で紹介しましょう。

まず、「オスグッド病」は、15歳以下の小中学生に多い病気で、ひざのお皿の少し下にある骨が腫れて痛みます。痛む場所は、ひざから伸びてくる膝蓋靭帯が脛骨にくっついている部分。激しいスポーツで、ひざに圧力をかける動きをくり返すと、この部分が炎症を起こしてしまうのです。

次に、「膝蓋靭帯炎」。15歳を過ぎ、高校生くらいになると、オスグッド病よりも患部がもう少し上に移行して、ひざのお皿のすぐ下が痛むようになります。ひざを過度に曲げ伸ばししているために、ひざのお皿と骨をつないでいる膝蓋靭帯が炎症を起こしてしまうのです。

なお、この膝蓋靭帯炎は、別名を『ジャンパー膝』とも呼ばれます。その名の通り、バスケットボールやバレーボール、陸上のハードル競技など、勢いよくジャンプをくり返すスポーツを行なっている選手に目立つのです。

さらに、「大腿四頭筋炎」は、20歳以上に多く、太ももの筋肉が炎症を起こして痛む病気です。歩く仕事や立ち仕事をしている人に多く、マラソンなどのスポーツの初心者がなることもあります。大腿四頭筋が筋肉疲労のために異常収縮を起こし、痛みを生じるようになるのです。

つまり、オスグッド病、膝蓋靭帯炎、大腿四頭筋炎と、年齢が上がるほど、足の痛む場所も上がってくるわけですね。治療と予防のためには、いずれの場合も大腿四頭筋をストレッチするのが有効です。

ちなみに、全般的な関節痛を軽減・治癒する目的で、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの成分が配合されたサプリメントが市販されています。こうしたもので関節を健康な状態に戻してあげれば姿勢も自然と良くなり、ひざがさらに悪くなるリスクを減らすことができます。

サプリメントも上手に活用しながら、関節痛を予防・治療していきましょう。

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