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ケガが原因でひざの痛みがおきることも

このコラムでは、家庭でできるひざの痛みの治し方についてご紹介していきます。

ひざは体重をささえながら複雑な動きをしているので、常時大きな負担が加わっています。

にもかかわらず、外側をおおう筋肉はごくわずかで、外からの力を受けて損傷を受けやすい状態にあるといえます。

ひざの痛みをひきおこす要因の一つに外傷があげられます。激しいスポーツが原因でひざを傷めることが多いのですが、ほかに転倒、交通事故などによる負傷もあります。

また、若いときのひざの骨折や、靭帯・半月板損傷、膝蓋骨の脱臼などが原因で、中高年になってひざが痛み出すこともあります。ケガのあと、何らかの形で骨に負担がかかり、軟骨がすりへったり骨が変形したりするためです。

昨今の健康ブームでスポーツもさかんになり、ジョギングやテニスで汗を流したり、ジムに通ったりする人が増えてきました。しかし、ちゃんと準備運動をしなかったり、仕事で疲労がたまっているのにむりをしたりすると、思わぬケガをまねくことになります。

中高年になるにつれて心肺機能が低下し、筋力や運動能力もおとろえてくるのはしかたのないことです。

反射神経の機能が低下して転倒しやすくなり、骨ももろくなっているため、骨折しやすいのです。特に女性には骨粗鬆症による骨折が多く見られます。

けれども悲観することはありません。自分の基礎体力を自覚しながら、正しい運動方法でむりのないトレーニングをしていけばよいのです。

運動の前は準備体操でウォーミングアップして筋肉をあたため、筋肉や腱(筋肉と骨をつなぐ部分)、関節のストレッチをしておけばケガの予防になります。

そして運動のあとには必ず整理体操をすることです。整理体操は疲労して収縮したり硬直した筋肉をもとの長さにもどし、疲労を蓄積させない効果があります。

いずれにしても、スポーツは楽しみながらやることが大切です。ひざのためにはじめた運動で、逆にひざをいためてしまっては何にもなりませんから…。

正しい運動方法を学んで筋肉をきたえ、ひざを病気や痛みから守りましょう。

ちなみに中高年からスポーツをはじめてもおそいのでしょうか?

そのようなことはありません。からだの組織はたえず更新されています。中高年からはじめるスポーツでも、十分な効果が得られます。

ただし、継続することが大切。ウォーキングなど手軽なものはできれば毎日、水泳やテニスなど施設を利用するものでも、1週間に1度は行うように心がけましよう。

なお、急に激しいスポーツをするのは厳禁です。

参考にしてみてください。

なお、ひざの痛みを軽減・治癒する目的で、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの成分が配合されたサプリメントが市販されています。こうしたものも上手に活用しながら、ひざの痛みを改善・治療していきましょう。

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