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関節痛の強い味方となる?軟骨細胞シート

代表的な関節痛の原因と言えば変形性膝関節症です。主に以下のような症状が特徴的ですね。

・長時間歩くと膝が痛む
・階段の上り下りが辛い
・椅子に座る時、立つ時が痛い
・膝が伸びない、曲がらない
・痛くて正座ができない

膝は常に体重の負荷がかかっているので負担が蓄積されやすいことに加え、歩けば体重の数倍の重さが加わります。加齢と共にこうして溜まりに溜まった膝への負担が変形性膝関節症として現れるのですね。

変形性膝関節症が発症すると上記の通り、行動が大きく妨げられることから、外出が減り、運動機能が衰えてしまう、ロコモティブシンドロームを誘引してしまいますので由々しき問題と言えます。

この変形性膝関節症の直接的な原因はと言えば、関節内の軟骨が磨り減ることで骨と骨が直接ぶつかってしまうことにあります。逆に言えば、変形性膝関節症による痛みを軽減させるためにはこの軟骨を再生させたり、軟骨への負担を和らげたりすることが重要ですね。

その軟骨再生技術の1つとして、東京大学が取り組んでいるのが、軟骨分化誘導能=軟骨細胞再生機能を持つ分子化合物「TD-198946」で処理した軟骨細胞シートによる軟骨再生方法です。これは患者自身の軟骨細胞を培養 して生成した軟骨細胞シートを関節内に移植し、磨耗した軟骨を包むことで、軟骨の負担を柔らげることに加え、本格的な軟骨細胞の再生を図っていくものです。一説には2,000万人を超える患者がいるとされる膝関節症 ですが、この軟骨細胞シートで改善されるのであれば朗報ですね。

その模式図は下記の通りです。患者の軟骨細胞をまず培養し、それをシート状に切り抜いて、関節内の軟骨に移植するというプロセスですね。





気になる効果検証ですが、膝関節内の軟骨が欠損しているマウスにこの治療方法を試したところ、軟骨再生組織が確認された、ということですね。写真では赤く染められている箇所が軟骨再生部分ということになります。明らかに再生していますね。



上記はマウスの実験ですが、より大型動物としてはイヌに対しても同様の実験が行われて、やはり軟骨の再生組織が生成されたようです。

マウスが大丈夫でイヌも大丈夫なのだとすれば、次は人間に、ということになりますが、東京大学が進めているプロジェクトということもあり、じっくり研究を進めているようですね。

早く実用化してほしい気もしますが、期待しながら待ちたいと思います。

ただし実用化されたとしても、軟骨細胞シートを関節内に埋め込むためには外科的な手術が必要であるのは間違いなく、相当な負担=経済的負担、肉体的負担、心理的な負担感が出てきますね。

もちろんこうした手術は受けずに済むのであればそれに越したことはなく、あくまで最終手段であり、そうなる前にしっかり膝関節症を予防していく姿勢が重要です。

そんためにはやはり、軟骨の原料となるグルコサミンや、軟骨の生成を助け、自身もクッションのような役割を果たす、コンドロイチンやヒアルロン酸の摂取が重要と言えます。

関節痛にお悩みの方や、積極的に関節痛を予防されたい方はこうした有効成分が配合された関節痛サプリメントをためしてみてはいかがでしょうか。

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