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変形性膝関節症の進みかた/末期

このコラムでは、家庭でできるひざの痛みの治し方についてご紹介していきます。

さて、変形性膝関節症は、ある日、突然発病するわけではなく、症状が急激に悪化することもあまりありません。じわじわと進行するのが特徴です。

ここでは前回に続き、変形性膝関節症がどのように進行していくかをみておくことにしましょう。治療の際には、自分のひざがどの段階にあるかを知っておくことが必要です。

・末期

じっとしていてもひどく痛むようになると、病状はかなり進んだ状態です。

骨と骨とは直接こすれあうために、すりへってきますし、骨の細胞が一部死んで骨嚢腫(嚢包)ができます。

また、ひざの安定をなんとか保とうと、骨の端のへりにとげ(骨棘)ができます。その結果、ひざは節のように変形し、大きくなります。

末期には、立ったり、二、三歩足を運ぶだけでも激しい痛みが生じるようになります。

近所に出かけたり、バスに乗り込んだりする動作はもちろん、家事なども苦痛のためままならなくなり、日常生活に不自由が生じます。

このように変形性膝関節症は一度症状が出はじめると、何年もかかって進行していきます。そのスピードには個人差があります。

X線写真ではひざの変形の兆候があらわれている場合でも、本人には自覚症状がないこともあります。

初期の段階、またはそれ以前に予防し、治療しておけば、ひざが動かなくなるほどの重症になることは避けられるでしょう。

参考にしてみてください。

なお、変形性ひざ関節症によるひざの痛みを軽減・治癒する目的で、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの成分が配合されたサプリメントが市販されています。こうしたものも上手に活用しながら、ひざの痛みを改善・治療していきましょう。

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