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若い頃のケガは関節痛に影響する?

関節痛と言うと、最もポピュラーなものは「ひざ関節痛」ではないでしょうか?

ひざは、体のうちでももっとも体重がかかる関節です。歩いたり、走ったり、座ったり、飛び跳ねたり・・・何らかの動作を行えば、ひざ関節にはその都度、体の数倍から数十倍の重みがのしかかってきます。大きな力がかかるために、トラブルが生じ易いわけですね。

このコラムではさまざまなひざ関節痛に関する疑問にお答えしていきます。

さて、若い頃のひざのケガは関節痛に影響すると思いますでしょうか?

結論から言うと、スポーツで大ケガをした人などは、ひざ痛になりやすい傾向があります。

ちょっと転んでひざを打撲したり、足をひねってねんざをしたりという程度のケガなら、誰にでも経験があることでしょう。

そういうケガは心配いりません。それがもとで、将来、変形性ひざ関節症になりやすくなるといったことはありません。

ただし、若い頃、スポーツなどで、ひざに大ケガを負った経験のある方は注意が必要です。

とりわけ要注意なのは、十字靭帯損傷など、ひざを支える靭帯が断裂するようなケガを負ったケースです。この場合、その時点で適切な治療をしておかないと完全に治りきらないことがあり、それがもとで変形性ひざ関節症が進みやすくなることがあります。

また、大きなケガはしていなくとも、若い頃のスポーツで、半月板を痛めたり、ひざを酷使されたりした経験をお持ちの方は、30代、40代になったら、注意を払っておいたほうがいいと思います。

というのも、半月板が磨り減ったり、傷ついたりして、ふつうの人よりもひざのクッション機能が低下している可能性が高いからです。半月板が早く磨り減ってしまえば、変形性ひざ関節症の兆候もより早く現われる可能性が高くなるわけですね。

とくに、バスケットボール、バレーボール、トランポリンなどジャンプする動きの多いスポーツは、ひざにかかる衝撃度が大きく、半月板や軟骨へのダメージが現われやすいとされています。

みなさんのなかにも「そういえば」と思い当たるフシがある方が多いかもしれません。なかでも、「学生時代は結構スポーツをがんばっていたけど、社会に出てからは運動をするヒマがなくて、だいぶ太ったし、筋力も衰えた」という方は、気をつけるべきでしょう。

体重増加や足の筋力低下もあいまって、ひざ関節の耐久力がだいぶ落ちてきている可能性があります。

そういう方は、自分がハイリスクであることを十分に自覚して、ぜひ早い段階から、ひざの関節ケアをはじめるようにしてください。

参考になさってください。

なお、関節痛を軽減・治癒する目的で、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの成分が配合されたサプリメントが市販されています。こうしたものも上手に活用しながら、関節痛を予防・治療していきましょう。

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